思考の明晰さ

リラクセーションは、デトックスの重要な部分を占める。
食べ物やプロップ、その他の必要なものをすべて用意し、初日の朝、さわやかに気持ちよくスタートできるようにしよう。
デトックスを終えた翌朝も、自分にやさしくしてあげて、少しずついくつもの予定に戻していく。

デトックス期間中、瞑想やアーサナの練習、あるいは食事をしているときに、強い感情や洞察が沸き起こってくるかもしれない。

「怒りや悲しみを経験するかもしれません。そんなときは、できるだけ心を明晰にして、そうした感情に寄り添って対応しましょう」

決まった時間に日記をつけるのも役立つかもしれない。
例えば、感謝していることを3つ、体を浄化中に心身から取り除きたいことを3つ書き出してみてはどうだろう。

デトックスのアーサナクラスを世界中で指導しているプルナヨガとアーユルヴェーダの実践者は、

「みなさんが気付く最も劇的な効果は、思考の明晰さです。最初、毒素が排出されていく間は、頭がちょっとモヤモヤするかもしれません。しかし、間もなく、思考の明晰さが確実に向上していることに気づきます。肌は輝き、眠りは深くなります。エネルギーが高まり、生きていることが実感できるのです」

と言う。

そういうことなら、楽しんでやってみよう。
デトックス中とその後の心と体のいかなる変化も見逃さないようにしよう。
特に元気を取り戻し、再生した感じがする部分はあるだろうか?

「たった3日間で達成できたことに驚くでしょう。解き放ち、手放すこと。そうすれば成長できるのです。」

デトックスを補完する食べ物

デトックス中にコーチゾルを抑える別の方法として提案しているのは、カフェインなどの刺激物と、砂糖やシンプルな炭水化物を避けることである。
体は、砂糖や炭水化物を砂糖の別形態であるグルコースに変換する。

カフェインを大量に摂取すると、コーチゾルのような体内の刺激物に反応しにくくなる。
カフェインの興奮効果が終わった途端に、急な落ち込みにおそわれ、疲労を感じることは珍しくない。

同じことは砂糖を摂った後にも起こる。
食後一度上がった血糖値が加工すると、体はストレスを感じ、元気を取り戻そうと余分にコーチゾルを分泌させる。
一日中、砂糖とカフェインを摂取し続けると、コーチゾルの分泌量の増加につながり、自然の排毒作用が弱まってくる。

デトックス期間中は、カフェインと砂糖に替えて滋養に富んだ食品を摂り、旬の野菜や果物中心の食事を守るようすすめている。
欠乏による頭痛を助ける為には、デトックスを行う数日前から刺激物の摂取を段階的に減らしてくこと。
浄化作業に入る前に、移行期間を十分にとることが肝要。

デトックスの前後に、体と心を徐々に慣れさせていくこと。
デトックスが終わってからどうするか、日常生活に何を取り入れるのかについて、じっくり考えなければ、すぐに以前の習慣に後戻りしてしまうでしょう。
デトックスというのは、やる気を出させ、新たにスタートを切るきっかけなのです。

デトックス中の食事内容が、その後の食事を変えようという強い動機になることに驚くかもしれない。
誰でも、わずか数日間で体と心にその違いを実感できるのです。
実感できると、それを維持したくなるのです。

デトックスの中心プレーヤー

デトックスの主な担い手は、リンパ、血液、肝臓、腎臓、腸、副交感神経系だというのは、ハタヨガ教師兼栄養カウンセラー。

リンパと血液は、代謝廃棄物を肝臓、腎臓、消化器官へと運ぶ。
運ばれたところで、これらの毒素と環境中から吸収されたその他の毒素は濾過され、まとめられて、尿、汗、吐く息、便などを通じて排出される。

彼女は活発な副交感神経系がこうした働きを支えていると考えている。
しかし、体に毒素や疲労が過剰にたまると、腹腔器官、脂肪、血液などに毒素が蓄積されるのだ。

 

このサイトで示したようなヨガ・シークエンスは、血液循環の改善、体内器官の圧迫とねじり、リラクセーションの促進によって、自然な排毒作用を助ける。
ヴィパリータ・カラーニ(足を壁に上げるポーズ)のような逆転のポーズは、重力を利用してリンパと血液の循環を刺激する。

「逆転のポーズは、リンパと静脈の血液を足から骨盤へ流すのに役立つため、排毒作用が促進されます。
実際には、どんな筋肉の収縮もリンパの流れを刺激します。
また、逆転のポーズは、肝臓と腎臓に新しい血液を送り込むので、解毒を行う為のエネルギーも大量に与えられます。」

 

ねじりのポーズも血液循環を促進すると考えられており、シークエンスにも2種類が取り入れられている。
アイアンガーのヨガ理論では、ねじりのポーズは、消化器官を互いに離したりくっつけたりして、毒素を絞り出して溶かす。

「血液と不純物は、細胞から押し出され、それから新鮮な血液と栄養分が各器官に運ばれて吸収されると考えられています。
ねじりのポーズは腸から不純物を取り除き、器官の働きと消化力を高めます。」

 

ねじりのポーズが有益だというのは、消化器官が主に体の老廃物を除去するからだ。

「肝臓には、体のゴミを取り除く効率的なシステムが備わっているので、肝臓を応援しましょう。
ねじりのポーズは消化を促し、肝臓と腎臓の排泄作用を高めてくれます。」

彼女は、深い前屈もまた排泄を助け、消化を促すという。
毒素を排出する為に消化器官を助けるのは大切だが、弛緩反応活性化する、副交感神経系を刺激することもまた重量である。
スプタ・バッダ・コナーサナ(横たわった合せきのポーズ)などの回復ポーズは、弛緩反応の活性化が目的であると彼女は指摘する。

 

副交感神経系は、深い安らぎをもたらし、排毒作用を沈滞させるコーチゾルなどのストレスホルモンの分泌を抑制する。
コーチゾルが体に負担をかけていなければ、解毒作用がより効果的に、より容易に起こると考えている。
コーチゾルの分泌が中断すると、すべての毒素は出口に向かっていきます。
消化、リンパ、循環系統が再び効率的に機能するのです。

デトックスを習慣化する

毒素が蓄積すると、疲労感、消化不良などに悩まされ、病気にさえなりかねない。
しかし、ワシントン州ギグハーバーの機能性医学研究所のマーク・ハイマン博士によれば、数日間のデトックスプランで、浄化作用のあるヨガ・シークエンスと植物主体のシンプルな食事によって体内の排毒機能は高められるという。

「ほとんどすべての人が、石油化学系、工業系の毒素を大量に抱えています。
プラスチック製品、農薬、燃焼剤など、とにかくいろいろなものが原因です。
食べ物や環境から入ってくる重金属やアレルゲンもあります。
また、細菌、カビ、酵母などの体内毒素もあります。
多くの人は健康な気持ちになる為に、こうしたものを体内から排出するデトックスをする必要があるのです。」

 

定期的にデトックスを行うと、心拍数が減る、視界と肌の透明感が増す、記憶力と集中力が向上する、消化が改善されるといった効果があることにハイマン博士は気付いた。
健康状態がよくなって、心が落ち着き、すっきりするので、毒素の蓄積を招きやすい多くの習慣から解放される。

 

アーサナと食事法をはじめ、排毒の方法は数多くあるが、いずれも目的はとても単純で、「すでに体がしようとしていることを後押しする」ことだ。

「体は、常に毒素を排出しています。デトックスを習慣化すれば、その自然な作用を補完できるのです。」

そうすれば、あなたも花のように、再び咲くことができるのだ。

デトキシフィケーションとは

自分が一輪の花だと想像してみよう。
滑稽に聞こえるかもしれないが、とにかくやってみよう。
冬の間はずっと静かに過ごし、日が射して気温が上がり、再び花開く日を待っている、そんな花である。

おかしなことに、ようやく太陽が輝き出す春がやってきても、あなたは1インチも成長しない。
それどころか、頭を低くして、少しうなだれている。
根元から吸い上げてきた地下水が毒素を多く含んでいた為に、茎に悪い物が蓄積しているのだ。
あなたの体は自浄作用を備えているが、負担過剰になっている。
必要なのは、デトックスである。

「デトキシフィケーション(解毒作用)」とは、体内の毒素を排出するという意味だ。
花と同様、人間も、食べ物、水、大気から、保存料、農薬、刺激物、重金属などの毒素を吸収している。

また、体内でも毒素は生成される。
消化や呼吸などの過程から自然に生じる、代謝廃棄物といわれるものだ。

幸いにも、消火・ホルモン・循環系等は、こうした毒素を口、目、肌、腸、尿道、息から排出する為の複雑なメカニズムを備えている。
問題は、砂糖、カフェイン、加工食品の取りすぎ、運動不足、ストレスなどにより、体の自然な排毒作用が緩慢になってしまうことだ。

8.シャヴァーサナ/Savasana

【亡骸のポーズ】

仰向けに横たわる。

頭の下に折りたたんだブランケットを置いて、首の支えにする。

より楽にするために、膝の下にまるめたブランケットかボルスターを、腕の下にブランケットを置いてもよい。

アイピローか折りたたんだTシャツなどで目を覆い、より深くリラックスできるようにする。

寒い場合には、体をブランケットで覆う。

完全に力を抜いて弛緩する。

いつもよりも長めになるかもしれないが、少なくとも5分から20分の間、シャヴァーサナを行う。

終わったら、時間をかけてゆっくりと体を目覚めさせよう。

右向きに体を丸め、胎児の姿勢で数回呼吸して休んでから、両手で床を押して起き上がり、座位に戻る。

 

7.ヴィパリータ・カラーニ/Viparita Karani

【足を壁に上げるポーズ】

ボルスター(もしくは折りたたんだブランケット)を壁から10センチほど離して、壁に対して平行に置く。

左腰を壁寄りにしてボルスターの端の上に座る。

両手で体を支えながら、ボルスターの上に背中を預けて、足を片方ずつ壁に上げる。

お尻は壁に近づけたまま保つ。

壁から離れてしまったら、膝を曲げ、足で壁を押して体を少しずつ近づけていく。

骨盤の後ろ側と腰がサポートの上にのり、坐骨と尾骨は床に下がっているのが理想的。

(ハムストリングスと背中が硬い人は、お尻を壁から離して足が斜めになっても構わない)

目の上にアイピローを置く。

完全に力を抜く。

片方の手を胸に、もう片方の手をお腹の上に置き、体を落ち着ける。

呼吸の上下を観察する。

数分間ポーズを保つ。

 

6.スプタ・バッダ・コナーサナ

【仰向けの合せきのポーズ】

ツイスト・ポーズの後、起き上がって座り、両方の足裏を合わせたら、脚を開いていき合せきのポーズをとる。

折りたたんだブランケットを両方の太ももの下に滑り込ませて支えにする。

背骨の長さを支える為、ボルスター上に仰向けになる。

首と腕の下にはブランケットを、目の上にはアイピローを置く。

力を抜いて数分間このポーズを続ける。

 

5.仰向けのツイスト・ポーズ

このポーズは、腹部の緊張をほどき、他のすべてのねじりのポーズと同様に、多くの内臓の機能を向上させるとヨギたちが信じている”スクィーズ・アンド・ソーク(絞って溶かす)”アクションを作りだす。

消化を刺激し、ガスト便秘を軽減する。

 

仰向けに横たわる。

左膝を胸に引き寄せ、右足を床の上に伸ばす。

左足を右膝のすぐ上あたりに置く。

左膝を体の右側の床に下ろす。

左腕を肩に沿ってTの形に広げる。

右手は左膝の外側にのせる。

頭は左に向け、視線は左肩の先に。

息を吸うたびに体側を伸ばし、息を吐くたびにねじりを深くする。

目を閉じて、呼吸の力にまかせて、左膝と左肩を床にそっと近づける。

5から10呼吸する。

ポーズを終えたら1分休んで、感覚を味わう。

反対側も同様に繰り返す。

 

4.サラバーサナ/Salabhasana

【バッタのポーズ】

腕は体側に、手のひらは下向き、あごを床に付けて腹ばいになる。

息を吸って頭のてっぺんからつま先まで体を伸ばす。

息を吐きながらコア(体幹)を引き締め、恥骨へと押し下げる。

次の吸う息で、脚、腕、頭を床から引き上げる。

腕は体側に置いたままでもよい。

この体制で5呼吸ホールドする。

内蔵をマッサージするように、お腹まで深く呼吸する。

息を吸う時には体をさらに少し持ち上げる。

履くときは体をリラックスさせて、呼吸の感覚によってより深い体験へと導くようにする。